ABA支援法をガイドブックに

支援者(しえんしゃ)は、利用者(りようしゃ)行動(こうどう)そのものを()るだけでなく なぜその行動(こうどう)が起きたのか=その原因(げんいん)(かんが)える A

 すると(なに)(うった)えているか=行動(こうどう)機能(きのう)()かる(機能とは ①獲得 ②逃避 ③注目 ④感覚)B

 <そこで支援者(しえんしゃ)機能(きのう)沿()った介入(かいにゅう)をする>  結果(けっか) (こま)った行動(こうどう)()行動(こうどう)()えていく C

 このように(つね)行動(こうどう)前後(ぜんご)(ふく)めてABC分析(ぶんせき)していく。 

これが「応用行動分析(おうようこうどうぶんせき)」Applied Behavior Analysis の(かんが)(かた)で、

発達障害など(はったつしょうがい)支援(しえん)においてグローバルスタンダードとなりつつあります。

 

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 ▼ABA支援法(しえんほう)普及率(ふきゅうりつ)

 ABAの手法(しゅほう)北米(ほくべい)において非常(ひじょう)(ひろ)普及(ふきゅう)しており、ASDを対象(たいしょう)とした療育施設(りょういくしせつ)では9(わり)(ちか)く、障害福祉施設しせつでも6わりほど普及ふきゅうしているといわれます。

 一方(いっぽう)日本(にほん)では、集団支援(しゅうだんしえん)が3~4時間(じかん)に対して個別支援が30~60分程度ていどという時間配分じかんはいぶん普通ふつうで、ABAなど普及率(ふきゅうりつ)云々(うんぬん)する環境(かんきょう)ができていないのが現状(げんじょう)です。

▼<こどもからおとなまで>日本のデイサービスを変える

利用者本位(りようしゃほんい)」や「自立支援(じりつしえん)」などの綺麗事(きれいごと)(なら)べるだけで、実際(じっさい)には利用者(りようしゃ)の「やる()」と「わがまま」の区別(くべつ)もなく、ただ受身(うけみ)(なが)される毎日(まいにち)障害福祉(しょうがいふくし)現場(げんば)です。

 そのアンチテーゼ(antithesis)として、利用者(りようしゃ)充実(じゅうじつ)した社会生活(しゃかいせいかつ)(おく)れるよう積極的(せっきょくてき)心理(しんり)行動(こうどう)介入(かいにゅう)し、人様(ひとさま)迷惑な「問題行動(もんだいこうどう)」を(よろこ)ばしい「適応行動(てきおうこうどう)」に()えていく。 これが本来(ほんらい)自立支援(じりつしえん)のあり(かた)だと(おも)います。

 理論(りろん)よりも実践(じっせん)支援現場(しえんげんば)一助(いちじょ)となれば(さいわ)いです。

 

2024年11月

COSMOS LLC  坂井 与志久